皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。
桜があっという間に散って、大岡川に大勢の人が集まっていたのに今では花見をする人も全く見なくなりましたねw見る花もほとんどないわけですが・w・
誰しも痛みを感じる事はよくありますよね。日常的に感じる痛みとして多いものは『侵害受容性疼痛』だと思います。
侵害受容性疼痛について詳しい記載はこちらから
簡単に言いますと、例えば足を思い切りぶつけた時に感じる痛みと変形性膝関節症等の慢性疾患で感じる痛みは厳密に言うと別です。
痛みは何らかの刺激が加わって、それが侵害受容器→脳へと伝わって痛みとして感じます。
では、痛みを感じる組織とは何か?感覚がない=神経が存在しない。つまり、組織に知覚神経が存在しなければ、痛みとして感じることはありません。
整形外科の慢性疾患で痛みを感じる主な組織を以下に羅列します。
筋肉(筋膜)、腱、靭帯、骨膜、関節包、半月板(外側1/3)椎間板(外側1/3)等があげられます。
ここで皆さまに疑問に思っていただきたいことがあります。よく軟骨がすり減っているから痛いんです、関節の隙間が狭いから痛いんです。そう思われている方多くないですか?テレビやインターネット、本等でもそのように言われている事が多々ありますが、そもそも軟骨には知覚神経は存在しません。
前回お話ししたように、軟骨がいくらすり減ってもそれ自体が痛いわけではありません。骨も感覚があるのは骨膜だけですので、骨粗鬆症になり骨がスカスカになっても自覚症状はありませんよね?それは骨に知覚神経が存在しないからです。
つまり、膝痛で悩んでいる方非常に多いと思います。ですが、軟骨が減っているから、骨がスカスカになっているから痛みが出ているわけではないんです。痛みの原因は他にあるのです。そもそも軟骨は神経もなければ血管もありませんので、栄養がいかないため再生することもないため、軟骨がすり減って痛みが出ているのならば改善することは不可能となります。
逆に考えれば、それ以外が痛みの原因であれば改善させる事は可能ということです。
本日はここまでとします。
皆様一週間お疲れさまでした。
日進月歩
山田整形外科