皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。
雨には負けますが寒さには負けずにマラソンの練習を続けています!今年の12月にフルマラソンの大会に出ようと考えていますので、それに向けて頑張ります^^
さて、本日は前回の疼痛について更に知識を深めようということで、侵害受容性疼痛について詳しくやっていきたいと思います! 疼痛には侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛の3つが存在するということは前回説明しましたね^^
侵害受容性疼痛とは、神経の末端に侵害受容器が存在していてその受容器に機械的刺激や化学的刺激が加わる事により、その信号が神経を伝わり脊髄から脳へ伝わる事で痛みを感じます。
機械的刺激とは物理的刺激(圧迫や殴打など)、温度刺激等によるもので、化学的刺激とは、プロスタグランジンやブラジキニンなどの化学物質による刺激です。

プロスタグランジン:炎症(腫れや熱感)を引き起こす物質
ブラジキニン:疼痛誘発物質
ロキソニンでは、このプロスタグランジンの発生を抑制する事により炎症を抑え疼痛を改善するということになります。
侵害受容器には閾値機械高侵害受容器ポリモーダル受容器というものがあります。
それぞれ痛みを伝える受容器なのですが、その伝導速度が違いまして・・・高閾値機械侵害受容器は主に怪我をしたときの急性的な痛みを伝えるものです。捻挫とかをすると激烈な痛みに襲われますよね。
すぐに危険を知らせなくてはいけないため、速い伝導速度となっております。
では、ポリモーダル受容器はどうなのかと言いますと、こちらの伝導速度は遅めになっており、変形性膝関節症等の鈍痛など慢性痛に反応します。
高齢者の膝痛や腰痛は慢性的な痛みであり、主にポリモーダル受容器が(機械刺激、温度刺激、化学刺激に)反応し神経を伝わって痛みとして感じています。
では、慢性痛とは何か?なんとなく痛みが長く続いている状態とイメージは湧くかと思いますが、 組織の炎症は落ち着いたのになぜ痛みが続くのか?
そうなんです。急性痛と大きく違うところは炎症症状がないというところです。慢性痛には基本的に腫れや熱感や激烈な痛みはありません。
簡潔に述べますと慢性痛とは神経が過敏になり疼痛閾値を低下させ、弱い刺激でも強く感じたり、いつまでも痛みを感じてしまう状態です。つまり、腕を軽く押したりしても普通は痛みは出ませんよね。ですが、慢性痛の患者様ですと、本来痛みが出るはずのない刺激でも痛みとして感じてしまうのです。
そういった状態の方は、慢性痛に完全に移行していますので受診を勧めます。医師の治療と理学療法士のリハビリによって疼痛は改善します。そのまま放置しても良くなるわけではありませんので、気になる方は当院へお越しください。
高橋ブログ続いています!まだ投稿数回だけども・。・けど、ちりも積もれば山となる。理学療法士としてもすぐには成長できないけど、毎日の積み重ねがあってこそ今の自分がいます。これからももっともっと頑張ります!
日進月歩
山田整形外科