皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。
あっという間に1月が終わり、2月ももう半分となりますね・w・
昔、患者様が『1月は行く』、『2月は吹く』、『3月は去る』、だから3月まではあっという間なんだよと言っておりました・。・へえ、なるほど!!と面白いなって思い、私もあたかも自分が考えたかのように患者様とお話しておりますw
前回は侵害受容性疼痛について書いていきました。
侵害受容性疼痛についてはこちらからどうぞ。
本日は神経障害性疼痛について説明していきたいと思います。
神経障害性疼痛とは、名前の通り神経が障害された疼痛のことを指します。神経という言葉は皆さまもよく耳にすると思いますが、具体的にどこ?ってなるかと思います。
神経とは大きく分けて中枢神経、脊髄神経(脊髄神経根)、末梢神経の3つがあります。

では、各々の神経はどこで名称が変わるのかと言いますと
中枢神経:脳から脊髄まで
脊髄神経:中枢神経と末梢神経の間(上図の脊髄神経節という部分)
末梢神経:脊髄神経よりも遠位
といった分けられ方をします。
つまり上図の神経の図で障害が起こっている場合は、神経障害性疼痛となります。
一般的には中枢神経、末梢神経と分けられますが、なぜ脊髄神経の3つに分けるかと言いますと、中枢神経と末梢神経は3層の膜に覆われているのですが、脊髄神経を覆っている膜は2層であり構造的に弱い部分だからです。
つまり、腰部脊柱管狭窄症で障害されるのは脊髄神経根なのですが、構造的に弱い神経のため障害されやすいのです。『足の痺れや痛み』、『力が入りづらい』、『休みながらじゃないと歩けない』等の症状がある方は今すぐ整形外科に受診した方が良いですよ!
また神経障害性疼痛は神経そのものが障害されている痛みのため、侵害受容性疼痛に対する薬は効果が発揮されません。しかし、腰部脊柱管狭窄症などの神経障害性疼痛は侵害受容性疼痛と合併しているケースが多いため、双方の薬で対処していく方がうまくいく可能性が高いと思われます。
つまり、その時の患者様の状態をしっかりと把握し、きちんと予測判断を行い治療していくことが大切ですね。また、その後の治療経過が非常に重要で薬の効果がなければ違う原因を探し新たな治療手段を選ぶことがより良い医療ではないかと思います。
最近また忙しく更新が遅れていますが、頑張ります!
日進月歩。
 
山田整形外科