皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。

連日暑い日が続きますが皆さま体調は大丈夫でしょうか。

さて、本日は人間がどのようにして歩き出すのか説明していきたいと思います。最近ずっと歩行に関しての記事ばかりですいません。同じ系統の記事はまとめたほうが良いかなと思いまして・・・その間にまたネタを色々考えていきます。もし記事にして欲しいことなどございましたらいつでもお声かけください。

まず、多くの人が筋肉の活動によって歩行を開始していると思っているのではないでしょうか?これは専門職の方もそう思っている方がほとんどだと思います。

本当に筋肉の活動だけで歩けますか?ならば無重力空間でも歩けるはずですよね。けど無重力空間では地上と同じようには歩けない。つまり、歩行をするためには筋肉の活動だけではないということです。

人間は3つの力によって歩行を遂行しています。

①重力

②筋力

③床反力

『床反力』と聞いてもピンと来ない方が多いかと思います。床反力とは簡単に言うと地面からの反発力です。この反発力があるから人間は歩いたり走ったりすることができます。砂浜など地面が柔らかい場所だと歩きにくいですよね?これは地面からの反発力が弱いため強く蹴りだすことができないためです。

床反力を用いた身近なものとして体重計があります。人間が立っているときの床反力を数値化したもので、体重計に乗った状態でしゃがんだり、立ったりを繰り返すと数字が変動しますよね?これは、動作によって床反力が変化しているからです。

歩行において重力は制御できないため、筋力と床反力をコントロールして人間は歩行しています。では、どのようにして人間は歩き始めているのか?

人が立っている時、重心は一定の位置にあるのではなく微妙に前後左右に揺れています。その揺れでバランスを崩さないように筋肉が活動しています。皆さんも片脚立ちをしてみましょう。おそらく脚の前後側面にある筋肉を色々使うと思います。この筋肉の活動が床反力の向きを変化させてバランスを取っているのです。

本日はここまでです。床反力についてのお話で終わってしまいました^^;

次回は歩行開始のメカニズムについてお話していきます。

では皆さまお疲れさまでした。

日進月歩

山田整形外科