皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。

最近は寒かったり、暑かったりの繰り返しですが体調は崩されていませんか?もうGWの方もいると思いますが、休むも良し、遊ぶも良し、たくさん満喫してください。

本日は『歩行時のつまづき』について説明していきたいと思います。

歩行時につまづく事は誰でもありますよね。それが高齢者になるとつまづく事が多くなり転倒リスクが増します。転倒することで大腿骨骨折や腰椎圧迫骨折等を引き起こし手術となるケースも珍しくありません。

また、転倒後の大腿骨骨折は高齢者で多く寝たきりの原因にもなります。整形外科疾患だから命に問題はないと思う方もいるかもしれませんが、大腿骨骨折の5年予後は統計上良くありません。そのため、大腿骨骨折をしないためにも転倒予防は非常に重要なのです。

さて本題ですが、歩行時になぜつまづくのか考えたことはありますか?患者さんからも良く質問されますが、多くの方は『足が上がっていないからつまづくんですよね』と聞いてきます。確かにすり足で歩いていたら足はあがっていませんから段差があればつまづきそうですね。

足が上がっていないからつまづくのは一見それっぽく聞こえますが・・・10代20代の歩行を見てみてください。足を高く上げて歩いている人いますか?

おそらくいないでしょう。つまり、足を高く上げるから躓かないわけではないんです。



歩行の専門書ではトゥクリアランスという言葉がありまして、地面とつま先との距離を表す言葉になるのですが健常人では概ね1~2㎝です。つまりほとんど足を上げずに歩行しているけども、躓かないですよね。高齢者では、このトゥクリアランスが健常人と比較して増加するにも関わらず歩行時に躓き転倒リスクが高くなっております。

患者さんに対して『足を上げて歩きなさい』と伝える医者や理学療法士もいますが、非常に恥ずかしいですね。ただでさえ高齢者の方が足を高く上げて歩いているにも関わらず更に高く上げて歩けなんて・・・

さて、歩行時に躓く理由は足が上がっていないからではありません。ではなぜ躓くのか?次回そこを詳しくお話していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

本日もお疲れさまでした!

日進月歩

山田整形外科