皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。

桜があっという間に終わってしまいましたね。桜が本当に綺麗な時期って1年を通してごくわずかなのに、その一瞬のために多くの人を惹きつけ魅了するってなんかいいですよね。

前回は理学療法士の専門性についてお話しました。一般的にリハビリをする人ってイメージはあるけども、どういった仕事をしているのか?マッサージをする人って思っている方が多いということでしたね。

ですが、患者さんの痛みをその場で取れるのは理学療法士しかいません。それは自信を持って言えます。本日は理学療法士の専門性について詳しくお話していきたいと思います。

整形外科に来院する患者さんの多くは痛みがあったり身体に何らかの不具合が生じています。では、その痛みや不具合は何が原因で起こっているでしょうか。

『何が原因で痛みが生じているのか』この考え方が非常に重要なのですが、痛みには必ず原因組織が存在します。身体の何らかの組織が損傷することにより、痛みを引き起こします。

理学療法士は、肩や腰、膝等の疾患で痛みを訴えている患者さんの痛みの原因を予測し、評価することで損傷組織をできる限り明確にします。損傷組織が分かれば、その組織にかかるストレスを軽減する治療を行えば自ずと痛みは取れます。ですが、その場で痛みが取れても家に帰ったら痛いなんてことも多々ありますので、セルフエクササイズの指導を行い自分で痛みをコントロールできる状態に持っていくことが最終ゴールとなります。

患者さんを外科的に傷つけることなく、運動で痛みを制御できるのは理学療法士しかいないと思っています。それこそが理学療法士の専門性であり、他職種にはできない事なんです。しかし、その専門性に気づけずに毎日を過ごしている理学療法士も多くいるのが現状です。

百年以上前から腰痛という病態は存在しており、多くの人が悩まされいたでしょう。よく『医学の進歩』だの『最先端の医療』だの言っていますが、現代になっても未だに腰痛に対する明確な治療法は確立されいませんし、腰痛の85%は原因が特定できないものと一般的に言われております。

本当に進歩したんですか?って話です。けれども、私はそこに可能性を感じます。治療法がなければ、何をすることがベストなのか自分で考え自分で治療法を確立させていけば良いのです。そしてそこにオリジナリティーが生まれ唯一無二の理学療法となるのです。

これからの若い世代がもっともっと成長して未来を明るくしていけたらと思いますし、私も尊敬されるべき人にならねばいけませんね。

本日はここまでです。

日進月歩

山田整形外科