皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。

最近お腹が少し出てきております。年齢のせいなのかなと思いつつもそれに必死に抗い続けます笑。とりあえず家で平日はビール飲むの辞めようかと思います・w・

さて、本日は足の裏の痛み@足底腱膜炎ということでお話していきたいと思います。前回の内容で、足の裏の痛みといっても色々ありますよ!という話でしたね。そして、一つの痛みに決めつけるのは非常に危険ということを述べましたね。

そこで、今日はみんな大好き足底腱膜炎?笑。というか足底腱膜炎の診断が多すぎるんだよねwまあ、それくらい一般的になってきたということですね。

本日の内容としては

  1. 足底腱膜炎とは
  2. 足底腱膜炎の疼痛部位
  3. 足底腱膜炎の治療
について説明していきたいと思います。

1.足底腱膜炎とは

まず下図の手のような形をした白い部分が足底腱膜で、足底腱膜炎とは足底にある足底腱膜に何らかのストレスがかかり痛みを生じる病態です。足底腱膜は足部を回内(足底を外側に向ける動き)すると緊張し、足部を回外(足底を内側に向ける動き)すると緩みます。つまり、足部が回内位の場合は足底腱膜が常に緊張状態となり伸長ストレス(組織が伸ばされることによる負荷)がかかることで痛みの原因になります。本来の機能としては、足接地時の衝撃吸収と蹴りだし時の力を生み出すことなのですが、その機能の切り替えを内側縦アーチの高さを変化させることで行っています。内側縦アーチの高低の制御が不能になると足底腱膜の機能も損なわれ、異常に緊張状態が続いていたり、緩みっぱなしの状態となり足底腱膜にストレスが蓄積していくことで痛みを生じます。





2.足底腱膜炎の疼痛部位

足底腱膜炎の疼痛部位は付着部となっている踵部と中足骨部に多く出現します。また、歩行時に負荷のかかる部分が踵部と中足骨部であり足接地時、蹴りだし時は反発力が最も高くなるのでその分ストレスがかかります。疼痛誘発動作として親指を伸展すると母趾の足底面に痛みを生じる場合は足底腱膜炎を疑いますが、逆に母趾を伸展しても痛みを生じない場合は足底腱膜炎である可能性は低いため別の疾患を考えます。足底腱膜炎の患者は足底腱膜が伸長されると痛みを生じるため、足接地時に外側荷重になったり、蹴りだしが弱くなったりします。

3.足底腱膜炎の治療


足底腱膜炎はしばらく安静にしていれば痛みは時間の経過とともに落ち着きます。しかし、足底腱膜炎は足底腱膜に持続的にストレスがかかることで生じる痛みのため、歩行や運動のフォーム等を修正しなければ再発のリスクは高いです。また、痛みがある状態のときは大抵歩行が崩れているため(痛みによる代償動作が起こる)他の箇所に問題が起こっている可能性もあります。

基本的には安静にして痛みの消失を待ちますが、根本的にはフォームが悪いことが痛みの原因となっているため治療としてはその部分の修正が重要となってきます。即時効果も出せて最も良い治療としてインソール療法があります。インソールの凹凸面が足の動きをコントロールし歩行や運動フォームを変化させ足底腱膜への負荷を軽減することができます。

本日はここまでです。次回は踵の痛みについて説明していきます!

日進月歩

山田整形外科