皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。

最近はネットで簡単に様々な事が調べられるので患者さんの知識も増えているんだなと感じます;w;しかし、その反面間違った知識である可能性も高いため注意が必要です。ただ、ネットは不特定大多数の人へ発信できることが最大のメリットですよね。それを今後も有効活用できればと思います・w・

さて、本日は『足の裏の痛み』に関してです。

運動をしている方であれば一度は足の裏の痛みを経験したことがあるのではないでしょうか。足の裏の痛み=足底腱膜炎となった方は非常に危険ですよ!!!医師も誤った診断をしかねないため注意が必要です。

ネットで『足の裏の痛み』と調べると

  • 足底腱膜炎
  • 外反母趾
  • 扁平足
  • モートン病
等の疾患がでてきます。

そして、スポーツ 足の裏の痛みと更に絞って検索をかけますと、検索1ページ目はほぼ足底腱膜炎のサイトになります。これが非常に危険なわけです。つまり、医師が診断するときにこういった先入観がありますと、患者様の痛みの部位、症状等をきちんと聞かずに『足底腱膜炎』ですね、といった診断になりかねません。そして最も危険なことは、患者さん自身が調べた結果と診断が一致することで安心感を持つことです。診断が正しければ何も問題はありませんが、間違っているのに安心していてはいつまで経っても改善しません。

足底腱膜炎の患者さんももちろんいます。足底腱膜炎が間違っているわけではなく、診断に基づく評価をしっかりしなければ誤った診断をしてしまうということです。そのため、患者さん自身も足の裏の痛み=足底腱膜炎という考えはやめましょう。

それでは、足の裏のイラストを見てみましょう。



踵から足趾の骨に付着する白い組織が足底腱膜(足底筋膜)になります。要はこの足底腱膜にストレスがかかることで痛みが起こる状態を足底腱膜炎というわけです。しかし、足の裏には足底腱膜以外の組織もたくさん存在します。

踵部の紫色の部分は踵骨脂肪体、足趾を曲げる筋肉、各骨をつなぐ靭帯、神経等があります。それぞれの損傷で当然痛みの範囲、痛みの強さ、痛みの質、痛みの誘発要因は異なります。そのため、足の裏の痛みといっても一つに決めつけるのは良くないなと思っていただけたでしょうか。

今回は足の裏の痛みについてシリーズ化して細かく説明していきたいと思います。次回はさっそく足底腱膜炎について詳しくやっていきます!

では皆さんお疲れさまでした。最後まで読んでいただきありがとうございます><

日進月歩

山田整形外科