皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。
寒いなあという日が少し前まで続いていましたが、一気に気温が上昇し暑くなりましたね。体調は崩されていませんか?
前回は腰痛の原因において説明しましたね。腰痛は筋肉だけではなく、関節からくる腰痛もあるんですよ!という話です。
腰痛の原因って何?はこちらからどうぞ
本日は『ぎっくり腰』について記載していきたいと思います。
皆さんもぎっくり腰という言葉は一度は耳にしたことがあると思いますが、ぎっくり腰が明確にどのような状態かと問われると答えられる人は少ないのではないかと考えております。
書籍において色々あるとは思いますが、一言で言えば激痛を伴う腰痛がぎっくり腰です。いわゆる急性的な腰痛のことですね。
急性腰痛においては以下の4つしか存在しません。
①腰椎椎間板ヘルニア
②椎間関節症候群
③筋筋膜性腰痛
④棘間靭帯損傷
すなわち、動けないくらいの腰痛ならば整形外科的な要素から言えば上記の4つのどれかが損傷しているわけです。
しかし、腹部大動脈解離や膵炎等でも関連痛として腰に激痛を伴うこともありますので要注意ではあります。では自分の状態が整形由来の痛みなのか、内臓系の痛みなのかの簡易的に鑑別するにはどうしたら良いのかと言いますと、整形由来の場合では必ず悪化する動作と緩和する動作が存在します。
しかし、何をしても一定した痛みが継続する場合(悪化も緩和もしない)は内臓由来の痛みの可能性があります。
腰痛においては、前屈動作と後屈動作をすることにより大抵の場合は悪化か緩和を感じるはずですが・・・急性腰痛の場合は激痛ですので動けない場合もあるとは思います。ですが、必ずこの体制は楽などの動きがあるはずなのでご自分で探すと良いでしょう。
ここで注意点です。急性腰痛を発症した場合は、無理に動いたり、動かしてもらうのは避けましょう。その動きにより腰痛が更に悪化することもありますので、前述したようにご自分で動ける方向、楽な姿勢を見つけることが大事となってきます。
前屈で腰痛悪化:筋筋膜性腰痛or腰椎椎間板ヘルニア
後屈で腰痛悪化:椎間関節症候群
棘間靭帯損傷という診断名がつく事はほぼありません。また、腰椎椎間板ヘルニアでは神経障害性疼痛を伴うため下肢の症状が現れます。
そのため、急性腰痛の場合ですと消去法により概ね原因組織が特定できます。
本日はこの辺にしておきます。次回は腰椎椎間板ヘルニアについて詳しく説明していきたいと思います。
では、今日も一日頑張りましょう!
日進月歩
山田整形外科