皆さんこんにちは!理学療法士の髙橋です。
段々と暖かい日も増えて春が近づいてきた気がしますね・w・凍えるような寒さは本当になくなって時が経つのは早いなあと日々感じております・。・
さて、本日は足のアーチについて説明していきたいと思います。足のアーチと聞いて思い浮かぶのが一般的には土踏まずの部分ですね。医学的には内側縦アーチといいます。

足部のアーチには、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つが存在します。この3つのアーチが高くなったり低くなったりすることで、歩行時の衝撃吸収や蹴りだしをスムーズに行う為に役立っています。
一般的に扁平足は良くない、土踏まずがないと良くないと言う方が多いと思います。医療従事者でも、アーチは高い方が良いと言う方が非常に多いと考えています。
ですが、先程言ったように足部のアーチは動作時に変形(アーチが高くなったり低くなったりすること)を繰り返すことにより身体に負担をかけず、スムーズな歩行を可能にしています。そのため、低いから悪い、高いから良いというわけではありません。
仮に内側縦アーチ(土踏まずの部分)が非常に高い場合にどうなるか?土踏まずという位ですから、当然地面についていない部分なんですね。つまりアーチが高すぎると根本的に足底の接地面積が減ります。接地面積が減れば当然荷重による圧分散能力が減少しますから、足部にかかる負荷は増えます。
では、アーチが低すぎる扁平足は接地面積が増えるから足部にかかるストレスは減るじゃないか!と思うかもしれませんが、扁平足の人では足部の関節が緩くなっている方が多く感じられます(拘縮している足は除く)。足部の関節が緩くなるとどうなるかと言いますと、簡潔に言えば蹴りだしが弱くなります。
内側縦アーチは高くなると足部の剛性を高め(足部が硬くなる)、低くなると柔軟性が高まります。つまり、扁平足では内側縦アーチが低いですから、足部の柔軟性はありますが、剛性がないため蹴りだしが弱くなるのです。ハイアーチの人では逆に柔軟性がないため、足接地時の衝撃吸収がうまく行えません。
話をまとめますと、『アーチは大事だ!』と言う方は多くいます。整形外科にかかってもレントゲンを撮ってアーチが低いですね~とか言われる事もあるかと思います。ですが、そもそも何を基準に低いのか高いのか?それを明確に説明できる人はおそらくいません。つまり、アーチが高いとか低いとかはその人の主観で言っているだけの人が圧倒的に多いわけです。
最も重要な事は歩行や運動する中で、アーチの変形をしっかり行えるかどうかです。
今後は外反母趾についても説明していきたいと思います。
花粉がひどいみたいですが、お身体ご自愛ください。
日進月歩
山田整形外科