皆さんこんにちは!理学療法士の髙橋です。

寒く乾燥した日が続きますが体調はいかがでしょうか。日本各地で豪雪が続いているため、神奈川も心配ですが、今のところ大丈夫そうですね^^

本日の内容は帯状疱疹です。 『帯状疱疹』という言葉は皆さんも耳にしたことはあると思います。 一般的に皮膚に発疹などができる病気というイメージをもっているのではないでしょうか。

ですが、帯状疱疹後に痛みが長く続く人も少なくないはずです。

それはなぜか?ということを書いていきたいと思います!

整形外科クリニックでなぜ皮膚科関連の疾患?と思う方もいますよね。

そもそも帯状疱疹とは何なのか?というところからですね・。・

水疱瘡に罹ったことがある方は多くいると思います。水疱瘡は一度なると身体に抗体ができるためその後は罹患しないと言われています。

ですが・・・水痘ウイルスは身体に潜んでおり、疲労やストレス、糖尿病など免疫力低下により眠っていた水痘ウイルスが再活性化することにより帯状疱疹(ヘルペス)を発症するんです。

その水疱ウイルスは脊髄の神経(後根神経節)にも潜んでおり、帯状疱疹を発症する事で神経痛を引き起こします。

 

 

上図の黄色のこぶのような所が後根神経節です。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア等で障害される部分もこの神経になります。

この神経には身体を動かす神経や身体の感覚をつかさどっている神経が走行しているため、この神経が障害されますと、運動麻痺や感覚障害を引き起こします。

そのため、帯状疱疹後の痛みが続く方は、皮膚は治ったとしても神経の炎症は治っていない可能性があります。

先ほど言いました運動麻痺ですが、帯状疱疹で障害される神経節はほとんどが胸髄のため手足の運動麻痺は起こさないので麻痺に気付かない方も多々います。ですが、腰髄神経節が障害されて筋力低下を引き起こす場合も当然あります。

最後に、帯状疱疹後の神経痛は当たり前ですが神経が問題を引き起こして痛みが発生していますので、薬局で市販されているロキソニン等の薬は効果はありません。神経の障害なので、神経痛に対する薬を病院できちんと処方してもらって治療しましょう。

久々の長文のため少し緊張しました;w;今回はこのくらいで許してください!

次回は痛みの種類について書いていきたいと思います。

皆さん本日もお疲れ様でした。日進月歩

山田整形外科