皆さんこんにちは!理学療法士の高橋です。

そういえばブログを再開します!と言ってから1年経ちました;w;なんとか継続することができました。皆さんが見てくれてるおかげです><本当にありがとうございます!

本日は神経についてお話していきます。肋間神経痛や坐骨神経痛等はよく耳にも口にもしますよね。医療関係者ではない方でも、なんとなく神経が原因で痛みが出現しているのではないかな?と考えると思いますが、坐骨神経の走行やどこで障害が起きやすいのか等を説明してくださいと言われると医療関係者の方でも悩むのではないですか。

話が少し脱線しましたが、今回は神経を3つにわけてお話していきたいと思います・w・

一般的には神経は中枢神経と末梢神経に分けられます。中枢神経は脳系~脊髄までを指し、末梢神経は脊髄から出た枝を指します。医学書を読んでも分け方として間違いではありませんが、なぜ脊髄神経を含め3つに分ける必要があるのか?



そもそも脊髄神経という用語を聞いてもピンと来ない方も多いと思いますが、脊髄神経は脊髄から出た枝からこぶのような膨らみまでを指します。脊柱の椎間孔という神経の通り道があるのですが、そこで神経が圧迫される状態を『脊柱管狭窄症』といいます。病院で脊柱管狭窄症と言われたことのある年配の方もいるのではないでしょうか。この脊柱管狭窄症(椎間孔)で圧迫されている神経が脊髄神経になります。

上図の椎間孔で神経が圧迫される場合は片側性の症状となります。ちなみに脊髄が圧迫された場合ですと左右に枝分かれする前の段階のため両側性に症状が出現します。両側性に症状が出現した場合は中枢神経の障害を疑うのですが、両側性に症状が現れている場合は身体の状態として重篤な場合が多いと思われますので、例えば両側の下肢に痛み等が出ていても普通に歩ける状態であれば大きな心配はしなくて大丈夫です。

さて、神経が分けられているのはなぜか?その理由は神経によって構造が異なるからです。下記の表を見てください。

中枢神経 脊髄神経 末梢神経
軟膜 Spinal Dura 神経内膜
くも膜 Root Sheath 神経周膜
硬膜 神経外膜
神経を包む神経膜がそれぞれ異なり、中枢神経と末梢神経では神経の太さが違います。ここで一番着目してほしいところは、脊髄神経の膜構造は2層というところです。脊髄神経は2層構造のため圧迫に弱いです。そのため、椎間孔が狭くなったりすることで脊髄神経が圧迫されると神経痛や筋力低下、感覚障害が起こるというわけです。

しかし、脊髄神経は伸長には強いので、神経を伸ばして椎間孔での圧迫を軽減させるという脊髄神経の構造的利点を活かした理学療法テクニックも存在します。

その他神経根を圧迫する疾患として、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症等がありますね。

なぜ脊髄神経だけが2層構造なのかは不明ですが、自分で色々考えてみようかと思います・w・

皆さん本日もお疲れさまでした!

最後まで読んでくれた方ありがとうございます><

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山田整形外科